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ぎゅうぎゅう詰め

ラッシュアワーの時の電車の中の人の様子を、夫が次のように言ったことがあります。

They are packed like sardines.
(ぎゅうぎゅう詰めだなあ。)

電車が満員で、人と人がくっついている状態を見て、缶詰の中のくっついて並んでいるオイルサーディンを思い出すようです。

日本人の持っている 「鰯」 のイメージとは、ちょっと違うみたいで、多くのアメリカ人にとっては、「鰯」 は、長方形の缶に入ったものなのでしょうね。

be pack (in) like sardines で、「すし詰めになっている」 という意味です。 packed の代わりに、squashed と言うこともできます。

すしを折り箱に詰める場合、隙間なくびっしりと並べられることが、すし詰めで、そのように、人や物が少しの隙間もなくいっぱいに詰まっていることです。

同じ状態を見ても、日本語と英語で、喩え方が違うのがおもしろいですね。

sardine は、地中海に浮かぶイタリアの西にある島、Saldinia (サルデーニャ島) が語源のようで、その近辺で鰯がとれて輸出されていたのではないかということですが、真実かどうかは分かりません。

また、詰め込み教育の塾などのことを、cram school と言いますが、cram も 「ぎっしり詰める」 という意味で次のように使われます。

The train was crammed with people.
(電車は満員だった。)

ここでひとつ注意すべきことは、be packed like sardines の場合は、通常は、びっしり詰まっている人やものが主語になるので、主語は、we、people などの複数形となります。

cram の場合は、上記の文の train のように、詰まっている場所も主語になります。

和訳すると同じような意味の言葉でも、どのような状況でどのように使うのかを知ることは大事なことですね。 

こんな風に使うのだという状況とともに例文で覚えると頭に定着しやすいですね。


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なるほど~

Yurikoyamaさん おはようございます。

塾という英語はないがcram school とも言えると聞きました。
cramが詰めると言う意味なのですね。
いつもなるほどーと思っていますが ただ頭に詰め込むだけでは忘れてしまいますが こうして教えていただくと記憶に残りそうです。
いつもありがとうございます。


こんばんは

sardineのイメージの違いが面白いですね!ぜひ生徒たちにも紹介して「cram」ではない塾を目指したいと思います!(笑)

Re: なるほど~

commelia さん、すてきなコメントをありがとうございます。

本当に、詰め込むだけでは、すぐに忘れてしまいますよね。
なんとなく覚えた言葉を、あるきっかけで、しっかり覚えなおすことってありますね。
そうやって、ひとつずつ言葉の意味が理解できると楽しいなあと思います。
いつも読んでくださってありがとうございます!




Re: こんばんは

こんばんは。ご訪問、コメントをありがとうございます!

鰯と言えば、生姜煮などを思い浮かべてしまいますが、アメリカで、生の鰯を料理することもあまりないのでしょうね。

アルファさんは、cram ではないのはよく分かります。授業もとても工夫されていて、生徒さんが楽しく興味を持って学べる環境だなあといつも思っています。
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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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