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あくまでも

息子の学校の日本語のクラスでは、さまざまな文学作品の分析をしており、たまに、語彙などについて質問されることがあります。

簡単に答えられる質問もあれば、ちょっと考えてしまうこともあります。

先日、「あくまでも」 という言葉の意味を聞かれ、使い方は分かっていても、それ自身の意味を掘り下げて考えたこともなく、調べてみました。

もちろん、悪魔ではなく、「飽くまでも」 という漢字を見ると、飽きるまで、「徹底的に」 という意味が、基本となっていることが分かります。

① 「彼は、あくまでも戦い抜くだろう。」 これは、徹底的に戦い抜くということで、英語では次のようになります。

He will fight it out to the last.

では、次の文はどうでしょう。

② 「これは、あくまでも、目安です。」

こちらは、「一定の範囲内に限定する」 という意味のようで、英語は次の通りです。

This is just a guideline.

「あくまでも」 に対応する英語は、① to the end, to the last, persistently, completely など、② just, only, simply など、状況によって、これ以外にもいろいろな表現ができそうです。

英語の①②の意味を見ると、全く違うように見えますが、日本語の 「あくまでも」 は、「どこまでも」 という意味で、①②に共通点があるように思いました。

あくまでも目安だということは、どこまで行っても目安に過ぎないということなのでしょうね。

次の英文は、どうでしょう。

It is completely my opinion.
It is just my opinion.

completely と just は、単独では意味が異なりますが、このように使うと、言おうとしていることは、ほぼ同じなのではないでしょうか。

あくまでも私の意見ですが。。。

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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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