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誤差範囲

地域の外国人が病院へ行く時の付き添いボランティアを、今年からしています。

先日の妊婦健診の際、医師が胎児のサイズを妊婦さんと彼女のご主人に伝えたところ、一週間前の健診の時と500グラムも違うと、驚いていたので、それを医師に伝えると、先生は、それは、「誤差で正常範囲」 だから問題ないと言われました。

そこで、私は、この誤差をどのように訳そうかと考え、次のように言ってみました。

When you measure something, sometimes there is a difference from the actual size, but the size is in the normal range.
(何かを測定する時には、実際のサイズと差があることがありますが、正常範囲のサイズです。)

すると、ご主人の方が、すぐに私の言おうとしていることを分かってくれて、それは、margin of error (誤差の範囲) だと言いました。 

彼は、研究職の人なので、こういう単語には普段接しているのだと思います。

error というと、「間違い、誤り」 という意味が浮かびますが、数学や統計の分野では、「誤差」 という意味で使われるようで、辞書にもそのように載っています。

確かに、日本語の誤差という言葉にも、誤りという字があるので、英語でも error でよいわけなのですね。

error (誤差)の定義は、次のように載っていました。

the difference between an observed or calculated value and a true value
(観測したり計算した値と真値との差)

ということで、今後は、誤差という場合は、error という語を堂々と使おうと思います。

自分の知っている語彙で、言いたいことを伝えると、相手が最適な語彙を教えてくれることがよくあります。
そして、教えてもらった語彙を辞書で確認し、その次からは、その単語を実際に使ってみるということの繰り返しです。

ひとつずつ覚えて、忘れて、また覚える。 継続は力なりを信じたいものです。


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No title

Yurikoyamaさん、こんばんは。

Yurikoyamaさんは、ボランティア活動されておられるのですね。
素晴らしいですね。

誤差がerrorなのですね。

病院などでは、検診や病気の症状など、専門的な言葉が出てきたりして、それを通訳するのは難しい場合もあるのでしょうね。

でも、勉強になりますね。
頑張ってくださいね。

Re: No title

sara さん、こんにちは。
いつもありがとうございます。

市の国際交流の方に勧められて、このボランティアを始めました。
医療分野の言葉は、よく分からないので遠慮していたのですが、専門用語などは先生に聞いて、患者さんには、分かりやすい言葉を使う方がよいので、特に医療を専門に勉強していなくても大丈夫と言われて、思い切ってはじめました。

事前勉強をして行くのですが、終わってから、他の言い方の方がよかったとか、反省することがよくあり、新しい刺激や勉強の機会をいただいて、ありがたいと思っています。
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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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