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やけど

医療英語についての資料を見ていた時に、今まで気づかなかった単語の意味に出会いました。

次のような例文がありました。

I was scalded by boiling water.
(私は熱湯でやけどした。)

熱湯や湯気などによるやけどは、scald という単語があるようです。

scald の定義は、次の通りです。

to burn the skin with boiling liquid or steam
(沸騰した液体や蒸気で、皮膚をやけどさせること)

ということは、天ぷらを揚げていて、その油でやけどするのも、scald ですね。

I scalded myself with hot oil.
(私は熱い油でやけどした。)  と言えますね。

余談ですが、スペルが似た単語に scold (子供などをしかる)がありますが、発音は少し違い、次のようになります。

scald → skɔ́ːld
scold → skóuld

私は、やけどと言えば、burn しか浮かばなかったのですが、burn は、火によるやけどであると辞書にも載っています。

やけどは、火傷と書くことが多いようですが、語源は、「焼け処(やけどころ)」 = 焼けた処(所)ということだそうです。

では、熱湯によるやけどは、熱傷なのでしょうね。

火と熱湯の違いは分かるのですが、それ以外のやけどはどうなるのだろうと気になりました。

例えば、私の息子は、小さいころ、お好み焼き屋さんの鉄板に、わざと指をつけてやけどをしたことがありますが、このような直接の火ではなくても、やっぱり burn でよいのでしょう。

また次のような例もあります。

Your skin burns if you lie on a beach in your bathing suit with no sunblock.
(日焼け止めなしに、水着で浜辺に寝そべっていると日焼けするよ。)

太陽の熱により、好ましくない日焼けをするのも burn でよいようですね。

そして、toast を burn すると、「焦がす」 になりますね。

また、scald the milk という言い方は、料理番組やレシピで聞くことがありますが、これは、「牛乳を沸騰直前まで熱する。」 ということです。

なので、scald は、主に、①沸騰した液体でやけどさせること ②牛乳を沸騰する直前まで熱することという二つの意味があるということです。

burn は、火によるやけど以外にも、多くの意味がある単語なので、辞書を読んでみるといいですね。


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No title

やけど、日焼けなどburnしか知りませんでした。
scaldのほうが使う状況が多いような気がします。

覆水盆に返らず”
取り返しがつかない意味でも
It is no use crying over spilt milk.
色んな表現に使えるんですね、大変勉強になります。

Re: No title

Keiko さん、おはようございます。
いつもありがとうございます。
やけどと言えば、burnですよね。
油などは、熱で火になってしまうこともあり、burnでも間違いではないのかもしれませんね。
ことわざも、いろいろな表現があっておもしろいですね。
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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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