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ぼろぼろだ

BSで、「深夜の告白」 という映画を観ました。

人妻フィリスに誘惑された保険会社の外交員ウォルターが、彼女に利用されて保険金殺人に加担してしまい、最後は、ぼろぼろになってしまい、同僚に全てを告白するというストーリーです。

完璧だと思われた殺人に、同僚が疑問を抱き、だんだんと追い詰められていくサスペンスですが、物悲しい最後でした。

その最後の場面で、同僚がウォルターに言った表現が印象的でした。 

You are all washed up.
(おまえは、完全にぼろぼろだな。)

washed up は、次のような定義が載っています。

no longer successful, skillful, popular, or needed
(もはや成功の見込みがない、役に立たない、人気がない、必要とされない)

「おしまいである、ぼろぼろになっている」 のような訳も載っています。

誰でも知っている wash のような単語ですが、使い方は簡単ではありませんね。

まず、wash up は、イギリスでは、「食器を洗う」 という意味で、次のように言えます。

My son sometimes washes up after dinner.
(私の息子は、時々夕食後、食器を洗います。)  

アメリカでは、do the dishes と言うことが多く、wash up は、「手や顔を洗う」 となります。

Go and wash up for dinner.
(夕飯だから手を洗ってきなさい。)

また、wash up には、「波などが漂流物を岸に打ち上げる」 という意味もあります。

The wood was washed up by the sea.
(その木材は、海辺に打ち上げられた。)

washed up に、「もうおしまいだ / ぼろぼろになっている。」 という意味があるのはなぜなのかと考えていて、ちょっとひどい想像をしてしまいました。

意識のない人間が海辺に打ち上げられていて、彼はもうだめだというイメージなのかなと思ったのです。

でも調べてみると、そうではありませんでした。

次のような説明が載っていました。

At the end of a day's work a factory worker usually washes his hands. From the motion of washing hands after finishing a job came the expression 'all washed up,' finished with anything....

(一日の仕事が終わり、工場で働いている労働者は通常手を洗います。 仕事が終わった後、手を洗うという動きから、all washed up = 「完全におしまいである。」 、何でも終わっているという言い回しができた。)

仕事の後、手を洗う → すべて終わっている → 人が能力的におしまいだ、心身がぼろぼろだ というようになるようです。

洗うときれいになって、気分がよくなるイメージも浮かぶのですが、全くそうではありませんね。

映画の中で、すべて失い、ぼろぼろの状態のウォルターを思い出すと、washed up という表現がすっと頭に入ってきます。


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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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