正常な状態
文章を読んでいると、意味は分かるけれど、何か座りが悪い感じがする言葉を見つけることがあります。
The combination of social distancing and face masks is the best way for the public to mitigate the spread and reduce transmission while maintaining some normalcy by venturing in public.
(ソーシャルディスタンスとマスクの組み合わせは、一般の人が思い切って人前に出ることによりある程度の正常な状態を維持しながら、感染の広がりを緩和し減らすための最適な方法です。)
normalcy は、もちろん、normal の名詞形ですが、何か違和感のようなものを感じました。
normality という名詞形もあったなあと思い出し、辞書を見ると、両方の形が前後に並んでいて、normalcy = normality (正常、常態)と載っています。
とりあえず、同じように使えるというのは分かりましたが、normal + cy という形について調べてみました。
-cy という接尾辞は、通常は t、te、tic、nt で終わる形容詞を名詞化するようです。
democratic → democracy (民主主義)
accurate → accuracy (正確さ)
bankrupt → bankruptcy (破産)
vacant → vacancy (空き) など
もうひとつ、地位や役職などを表す -cy もあります。
president → presidency (社長の地位) cf : Presidency (米大統領職)
captain → captaincy (キャプテンの地位) など
このように見ると、normal に -cy が付くのは不規則なので、ちょっと変だと感じてしまったのかもしれません。
ふと、思いましたが、bankruptcy は、bankrupt の最後の t が、なぜか残っているので、スペルに要注意ですね。
語源について読んでいると、normal (cy) は、数学的な意味で使われていたそうです。
直角の状態が、幾何学においての正常な状態ということのようです。
normal というのは、norm (標準、規準)であるというのが本来の意味なのでしょうね。
normalcy が、数学的な意味で使われていたところ、アメリカの29代大統領のハーディングが、Return to normalcy(正常な状態 = 第一次世界大戦前の状態 にもどろう。) というスローガンを使ったため、normalcy も 「正常な状態」 という意味で使われるようになったようです。
このハーディング大統領の normalcy の使い方は、おかしいと当時は嘲笑われたそうですが、今では normalcy も 「正常な状態」 として使うことが normal になっていますね。
マスクをするのが normal な状態になってしまうように、normalcy は、変化していくものなのでしょうか。
The combination of social distancing and face masks is the best way for the public to mitigate the spread and reduce transmission while maintaining some normalcy by venturing in public.
(ソーシャルディスタンスとマスクの組み合わせは、一般の人が思い切って人前に出ることによりある程度の正常な状態を維持しながら、感染の広がりを緩和し減らすための最適な方法です。)
normalcy は、もちろん、normal の名詞形ですが、何か違和感のようなものを感じました。
normality という名詞形もあったなあと思い出し、辞書を見ると、両方の形が前後に並んでいて、normalcy = normality (正常、常態)と載っています。
とりあえず、同じように使えるというのは分かりましたが、normal + cy という形について調べてみました。
-cy という接尾辞は、通常は t、te、tic、nt で終わる形容詞を名詞化するようです。
democratic → democracy (民主主義)
accurate → accuracy (正確さ)
bankrupt → bankruptcy (破産)
vacant → vacancy (空き) など
もうひとつ、地位や役職などを表す -cy もあります。
president → presidency (社長の地位) cf : Presidency (米大統領職)
captain → captaincy (キャプテンの地位) など
このように見ると、normal に -cy が付くのは不規則なので、ちょっと変だと感じてしまったのかもしれません。
ふと、思いましたが、bankruptcy は、bankrupt の最後の t が、なぜか残っているので、スペルに要注意ですね。
語源について読んでいると、normal (cy) は、数学的な意味で使われていたそうです。
直角の状態が、幾何学においての正常な状態ということのようです。
normal というのは、norm (標準、規準)であるというのが本来の意味なのでしょうね。
normalcy が、数学的な意味で使われていたところ、アメリカの29代大統領のハーディングが、Return to normalcy(正常な状態 = 第一次世界大戦前の状態 にもどろう。) というスローガンを使ったため、normalcy も 「正常な状態」 という意味で使われるようになったようです。
このハーディング大統領の normalcy の使い方は、おかしいと当時は嘲笑われたそうですが、今では normalcy も 「正常な状態」 として使うことが normal になっていますね。
マスクをするのが normal な状態になってしまうように、normalcy は、変化していくものなのでしょうか。
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