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鎮静薬

大腸内視鏡検査では鎮静薬を希望するかどうか患者が決められるようです。

大腸内視鏡検査は、colonoscopy と言われます。

「大腸」は、large intestine、「小腸」 は、small intestine と言うのに、どうして大腸内視鏡検査は、colonoscopy なのだろうと思い調べてみました。

colon は、「結腸」 と訳されており、scope 「よく見る、調べる」 ということから colonoscopy は、正確には 「結腸内視鏡検査」 となるようです。

large intestine (大腸)は、colon (結腸)と rectum (直腸)に分けられるようです。

それで、大腸の大部分である colon の検査と言うわけですね。

検査では直腸も見えるので、large intestinescope(×) でもよさそうなものですが、そうではないようです。

また前置きが長くなりました。

鎮静薬は、sedative と言います。

sedate (落ち着かせる)という動詞の発音が sidéit (スィデイト)ということを知っていたので、sedative もスィデイティブだと信じてそう発音していたのですが、正しくは、sédətiv (セダティブ) ということを先日知りました。

sedative は、a drug that has a calming effect (鎮静効果がある薬品)ということですが、語源を調べると、中世ラテン語 sedativus (鎮静する)、そして sed- は、sit (座る、座らせる)という意味を持つようです。

静かに座らせておくというのが本来の意味なのですね。

次のような例文がありました。

If your pet is unaccustomed to car travel, consider a mild sedative to help relieve its anxiety.
(あなたのペットが車の旅に慣れていないなら、不安をやわらげるために軽い鎮静薬を使うことを考えてみたらどうだろう。)

また、anesthesia (麻酔)とはどう違うのでしょう。

anesthesia は、an- = without + aisthēsis =feeling で、感覚がないという意味の言葉のようです。

薬品としては、どんな違いがあるのかは私には分かりませんが、言葉的には、鎮静薬は静かに座らせておく→眠ったような感じにさせるもので、麻酔は感じなくさせるものということですね。


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Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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