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pat と tap

pat を後ろから読むと tap ですが、どちらも、「軽くたたく」 という意味があります。

Someone tapped me on the shoulder.
(誰かが私の肩を軽くたたいた。)  のように言えます。

以前にも書きましたが、tap は、to choose someone for a job(ある仕事のために人を選ぶ、指名する)という意味でも使われます。

He was tapped for police commissioner.
(彼は、警察部長に指名された。)

以前にこの tap について書いた時に、日本語では 「肩をたたく」 というのは退職を促す比喩なのに、英語では、tap は、仕事を任せるために指名するという逆の意味になってしまうというコメントをいただいたことがあり、なるほど、「たたく」 という行為も言語によって意味することが違うものだと、おもしろいなあと思いました。

では、次の pat はどうでしょう。

He got a pat on the back from his boss.
(彼は上司から褒められた。)

He was praised by his boss. ということですね。

pat on the back は、「褒める時などに、背中を軽くたたくこと」 という意味があります。

「褒め言葉、激励、称賛」 のような訳も載っています。

Good job! 、「よくやった」 と、背中を軽くたたく感じですね。

pattap も、もともとは、たたく音からできた語のようなので、形や音が似ていても不思議ではないですね。

ただ、tap someone on the back という形もありますが、こちらは、褒めるという意味ではなく、たたいて、相手の注意を引くような場合です。

また、pat on the back の方は、愛情をこめて、手のひら全体で軽くたたくようなイメージです。

今はソーシャルディスタンスを保たなければならず、pattap もしにくいですね。


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No title

Yurikoyamaさん、こんばんは。

patもtapも形も音も似ていますね。
tapは、動詞として使われて、patは、動詞にも名詞にも使われるのですね。

このような面白い文がありました。
Give yourself a pat on the back.

I pat myself on the back.
両方とも自分をほめるという意味ですが、上の文は名詞で、下は動詞ですね。

とても参考になりありがとうございます。

Re: No title

sara さん、こんにちは。
いつもありがとうございます。

tap も 「タップダンス、コツコツという音」など、名詞として使うこともありますね。辞書には、I heard a tap on the door.(ドアをコツコツとたたく音が聞こえた。)という例が載っていました。

そうですね。Give yourself a pat on the back. の pat は名詞で、I pat myself on the back. の pat は動詞ですね。

よくがんばって、自分で自分をほめてやりたいと思う時もありますよね(笑)

そう言えば、昔、有森裕子さんが、オリンピックで金メダルを獲得して、「自分で自分をほめたい」と言っていたことを思い出しました。
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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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