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玄関口の階段

NHK BSニュースの中で、ニューヨークの stooping についてのリポートがありました。

通りから建物(アパートなど) の玄関口につながる階段のことを stoop と言うそうです。

そして、その stoop や周辺に、家具、小物、本など不要になったものを置いておき、通りを歩く人が、気に入ったものがあると自由に持って帰るという仕組みのことを stooping と言うようです。

私は、この stooping について知らず、stoop と言えば、「かがむ」 という意味が浮かび、通りを歩く人が、置いてある物を品定めするためにかがむことなのかなあと思ってしまいました。

調べてみると、「玄関口の階段」 という意味の stoop は、オランダ語の stoep = doorstep が語源の言葉です。

オランダ人がニューヨークへ移住し、オランダ式の玄関まで階段が続くような建物が生まれたのかもしれません。

そして、オランダ語が、こんな形で英語の中に残っているのですね。

英語の step も 「階段の段」 という意味があり、同じ系統の語ですね。

ニューヨークの住宅街の階段に並べてある不要品を見て歩くのも、おもしろそうですね。

それから、「かがむ」 という意味の stoop は、スペルは同じですが、階段の stoop とは異なる系統の語で、古英語の stupian、中期オランダ語の stupen = bow, bend が語源です。

He stooped down to talk to the child.
(彼は、その子供と話すために身をかがめた。) のように言えます。

人が要らなくなったものを、拾って使うということに抵抗がある人もいるかもしれませんね。

でも、意外なお宝が見つかるかもしれません。

One man's trash is another man's treasure.
(ある人にとってのゴミは、ある人にはとっては宝である。)


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Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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