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隠さずに率直に言う

バッテリー技術において、中国が市場を独占しようとしていることについて、バイデン大統領が、ニュースの中で、次のように言っていました。

Right now, China is leading in this race, make no bones about it. It’s a fact.
(現時点では、中国がこのレースの先頭を行っている、それは隠さずに正直に認めよう。それが事実だ。)

make no bones about は、次のような定義が載っています。

Act or speak frankly about something, without hesitation or evasion
(何かについて、ためらったり言い逃れせずに、率直に行動したり話す)

「(人がどう思おうと)~をためらわないで率直に話す、~を正直に認める」 のように訳されます。

He made no bones about his dissatisfaction with the service.
(彼はサービスに対しての不満を遠慮せずに率直に話した。) 

このように、何かネガティブなことなどを、それでも隠さず、遠慮せず、率直に言うという感じですね。

それにしても、どうして bones なのかと不思議に思いました。

調べてみると、15世紀ごろの古い表現のようで、find no bones (骨が見つからない) という形があったそうです。 

スープの中に骨があると食べにくく問題であり、find no bones は、問題がないということです。

bones に、objection (反論)、obstacle (障害)、problem (問題) のような意味が隠れているようですね。

そして、make no bones about は、問題がない → 率直に言うということになったのですね。

ちょっと不快なこと、気まずいことであっても、隠さずに率直に言う場合に使える表現ですね。

バイデン大統領は、現在は中国にリードされているとは言え、次のように言いたいところかもしれません。

Make no bones about it. We will win.
(ためらわずに言う。我々が勝つのだ。)


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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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