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水を差す

ボクシングでリングにタオルを投げ入れると、これ以上戦えないと負けを認めるということですが、そこから、比喩的にも 「負けを認める、途中でやめる」 という表現になるようです。

Tom beat me for the fourth time, so I threw in the towel.
(トムは僕を 4回も打ち負かしたので、負けを認めた。) のように言えます。

では、タオルではなく、wet blanket (ぬれたブランケット)ならどうでしょう。

throw a wet blanket on (over)~ には、次のような意味があります。

to make something be or seem less enjoyable, successful, or important
(何かの楽しさを損ねるようにしたり、何かをうまくいかないようにしたり、それほど重要でないようにすること)

つまり、何かを discourage (やる気をそぐ、思いとどまらせる) ということで、「水を差す」 という訳が載っています。

この表現を聞いたのは、夫が何かをしようとしていて、私がそれはやめておいた方がいいと言った時です。

You threw a wet blanket on our trip plans.
(君が僕らの旅行計画に水を差したんだ。)

夫からすると、せっかく楽しもうとしているのに、横やりを入れてくれるなというところでしょうね。

こんな風に言われると、いい気はしませんが、夫婦で意見が違う場合は話し合った方がいいですね。

次のような例文も載っています。

Her crappy attitude really threw a wet blanket over the party.
(彼女のひどい態度で、明らかにパーティが楽しくなくなった。)

Cool rainy weather has thrown a wet blanket over Michigan's tourism season.
(冷たい雨の天気がミシガンの観光シーズンの邪魔をしている。)

また、楽しんでいることに水を差したり台無しにするような人のことを wet blanket と言うそうです。

昔は台所に、wet blanket を置いておいて消火するのに使っていたそうで、火を消すことが楽しみを消すということにつながるようです。

でも、火事にならないように、wet blanket は大事なものだったのでしょうね。 

羽目を外しすぎる人には、時には wet blanket も必要かもしれないと思ってしまいました。


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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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