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コオロギの声が聞こえる

東京オリンピックの観客数に関する記事で、次のような表現を見つけました。

Athletes taking part in the Tokyo Olympics this year are also likely to hear crickets when they compete because the Japanese organizers and the International Olympic Committee, concerned about containing the pandemic, are limiting the number of spectators to no more than 10,000 in the venues.

(また今年東京オリンピックに参加するアスリートは、日本の組織委員会や IOC がパンデミックの蔓延を防ごうと気にして、会場での観客数を 10,000 人未満に制限しようとしているので、競技する時にはコオロギの声が聞こえるような静かなものになるだろう。)

cricket (コオロギ) が、こんな風に使われるのがおもしろいですね。

hear crickets は、「コオロギの声が聞こえるぐらい静かである」 という意味です。

could hear crickets chirping
(静かで、コオロギの鳴き声も聞こえそうだ)  ということです。

コオロギがどのように鳴くのかよく覚えていないのですが、cricket という語は、古フランス語 criquer = creak (キーキーというきしる音) が由来の語のようです。

creak に由来する cricketsilence という意味で使われるのもおかしな話ですが、
People are hearing crickets. というと、ちょっと気まずい沈黙という含みもあるようです。

ジョークを言っても誰も笑ってくれなかった時などの沈黙ですね。

また、静かであることを言うのに、もう一つ次のような表現もあります。

You could have heard a pin drop.
(ピン1本落ちる音も聞こえるほど静かだった。)

小さなピンが1本落ちる音も聞こえるほどという表現は分かりやすいですね。

いつの間にか、静かなオリンピックの開幕までもうすぐになってしまいましたね。


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No title

Yurikoyamaさん、こんばんは。

hear crickets という表現、面白いですね。

そして、can hear a pin drop もまたわかりやすいですね。

コオロギの鳴き声というと、秋の気配を感じる頃コオロギが鳴き出して、もの寂しさを感じます。

東京では急に感染者が増えてしまって、緊急事態宣言が発令されることになりましたね。
オリンピックももしかしたら、無観客になるかもしれません。

Re: No title

sara さん、こんにちは。
いつもありがとうございます。

そうですか。コオロギの声から秋の気配やもの寂しさを感じられるのですね。
虫の声で秋を感じることはあるのですが、私はどの音がコオロギなのかよく分からないのです。。。
でも静かなイメージはありますよね。

緊急事態宣言下でのオリンピックですね。
コオロギの声やピンが落ちるのが聞こえるような雰囲気になるのでしょうか。
東京の感染者もこれ以上増えないように祈るばかりです。
大阪も少しずつ増えている傾向で油断禁物です。
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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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