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なかなか治らないけが

北京オリンピックのフィギュアスケート男子シングルで金メダルを獲得したネイサン チェン選手が、2022年の世界選手権への出場をとりやめるという記事を読みました。

理由は次のように書かれていました。

I have a nagging injury I have been dealing with, and I don't want to risk further injury by practicing and competing next week.

(なかなか治らないしつこいけがをしており、そのために対処してきました。 練習をしたり来週の競技に出場することで、さらにけがを悪化させる危険を冒したくありません。)

治るのに時間がかかるけがをしているので、無理をしてさらに悪くならないように出場を見合わせたということですね。

nagging は、「痛みや不安などが収まらない、付きまとう」 という意味で nagging fear (頭から離れない不安) のように使われるようです。

けがや症状などがなかなか治らないという場合、次のように言えます。

nagging injury (なかなか治らないけが)

nagging cough (長引く咳)

nagging pain (収まらない痛み)

私は次のような意味の動詞として nag を覚えていました。

to frequently ask someone to do something that they do not want to do
(人がしたくないと思っていることを何度もするように言うこと)

口うるさく人にせがんだり文句を言ったりするという意味ですね。

Stop nagging me.
(しつこく言うのはやめてくれ。) のように言えます。

私も nagging wife にならないようにしたいと思っています。。

人が何度もうるさく言うのも、けがや病気がなかなか治らないのも、どちらも人を悩ませるという共通点はありますね。

nag は、スカンジナビア系の語で gnaw (bite off little by little = 少しずつかじる、文句を言う) という意味で使われていたようです。 

人にかみつくようにうるさく言うという感じなんでしょうか。 そしてしつこい悩みや痛みなどについても nagging が使われるのでしょうね。

アスリートの方々は、nagging injury を経験することも多いのでしょうね。 ネイサン チェン選手も、無理せずにけがを治して、またいつか素晴らしい演技を見せてほしいものです。


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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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