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歩く?立ち止まる?

先週ペンシルベニアのピッツバーグからテキサスのダラス経由でニューメキシコのアルバカーキまで行きました。

ピッツバーグ空港の動く歩道を歩いていると、次のような表示がありました。

Walkers keep left

Standees keep right

「歩く人は左側、立ち止まる人は右側」 というのはすぐに分かりますが、standee という語が気になりました。

walker と同じように -er 語尾で stander というのもおかしいですが、standee というのもこんな風に使える語だとは知りませんでした。

standee を調べてみると、次のような定義が載っています。

a person who stands, especially in a passenger vehicle when all the seats are occupied or at a performance or sporting event.

(立っている人、とりわけ乗り物の席がふさがっていて立っていたり、劇などの公演やスポーツイベントなどで立っている人)

立ち見客、立っている客という意味があるようです。

そもそも、どうして walker -erstandee は、-ee なのでしょう。

郵便局で海外に物を送る時に、関税申告書を記入する必要がありますが、送り主は sender で、受取人は addressee となっています。

送る方は -er で、送られる方は -ee というように、-er は、行動をおこす人、-ee はその行動を受ける人と一応言えそうです。

trainer と trainee も trainee の方が受け身ですね。

employer が雇い主で employee は雇われる人、従業員ということですね。

ただ、-ee はすべて受け身なのかというとそうではなく、standee の場合は、立っている人→行動をおこす人ですね。

同じように absentee は欠席者ということで、欠席するという行動をおこす人ですね。

ということで、-ee は必ずしも行為の受け身になるというわけではないようです。

-ee が他動詞に付く場合は動詞の対象(~される人)となり、自動詞に付く場合は動詞の主体(~する人)となるようです。

ところで、ダラスの空港ではとてもシンプルに次のような表示になっていました。

Walk left

Stand right

左側を歩くのは大阪と同じだなあと思いながら、広い空港の中を歩いているとスマホの歩数計が20000歩になり、よい運動になりました。。


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この頃メディアに頻出しているrefugeeを思い出しました。refugeした、または、している人ですね。
他にないか思い巡らしたら、escapeeも浮かびました。
在職中、海外特許出願のときによく現れたpatenteeも。特許権の保有者のことです。

行動を起こして、その結果、そういう状態にある、または状況にいる人のことを指し示す+eeですね。

いつも生きた英語を教えていただき、ありがとうございます。

Re: タイトルなし

morichan さん、いつも読んでいただいてありがとうございます。

refugee や escapee も確かにそうですね。
patentee というのもあるのですね。思いつきませんでした。
海外特許を出願されるようなお仕事をされていたのですね。すばらしいですね。

returnee (帰還者、帰国者)と returner (元の場所/状態にもどる人、復職者)のように意味が違うものもあり、なかなか複雑なものですね。

コメントをありがとうございました!

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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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