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ごね得?

息子がアルバイトで通っている高校生のためのサマースクールで、生徒たちが、滞在している大学の寮の設備について不満があり文句を言っていたようです。

先生が、それなら担当の人に伝えた方がいいと、次のようなことわざを言ったそうです。

The squeaky wheel gets the grease.
(キーキーと音を立てる車輪は、油を差してもらえる。)

次のような意味が載っています。

used to say that someone who complains or causes problems is more likely to receive attention or help than someone who stays quiet and does not cause problems

(不満を言ったり問題を引き起こしたりする人は、静かにして問題を引き起こさない人よりも注目してもらえる可能性が高いと言うために用いられる。)

squeaky というのは、キーキーというきしむ音で、そのために注目を集めて油を差してもらえるということから、騒ぎ立てると注目されて要求を聞き入れてもらえるということですね。

このような意味を読んでいると、日本との文化の違いを感じてしまいます。

私などは、少しぐらいは不満があっても、我慢しようと思ったり、まあ別にいいかなと、あえて誰かに伝えようと思わないことが多いのですが、アメリカの人は、ダメ元の精神で、聞くだけでも聞いてみようという人が多いように感じます。

このことわざを息子から聞いた時、騒ぎ立てる人が注目されて、そうしないと誰も注目してくれないのかと、ちょっとネガティブなイメージを持ったのですが、郷に入っては郷に従えなので、たまには squeaky wheel になって、音を立ててみるのもいいかもしれません。


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No title

Yurikoyamaさん、こんばんは。

こういうお話を聞くと、日本とは違うのだなあと思います。
不満がある時はきちんと言うべきなのですね。
日本人は少しくらいならと我慢してしまいますが、言うべきことは言った方がいいのですね。
見習いたいと思います。

Re: No title

sara さん、こんにちは。
いつもありがとうございます。

そうですよね。日本人は控えめな人が多いですけど、こちらの人は気軽に聞いてみて、それで無理ならあっさりと引き下がるという感じですね。

以前にレストランで、サラダやスープが付いたセットメニューを注文した時に、サラダは好きじゃないので、サラダの代わりにスープを二つにしてほしいとか、お水にレモンを入れてほしいとか言っているお客さんがいたのですが、とりあえず聞いてみるわけですね。それでお客さんがハッピーになり、チップもはずんでくれるのかもしれません。
でも、やっぱり私はアメリカ人のようにはなかなかいきません(笑)

でも、状況によって言うべきことはいう言うようにしています。
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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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