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teller と listener

次のような銀行の広告を見つけ、なかなかおもしろい広告だなあと思いました。

Every bank has tellers.
We have listeners, too.

teller は、「銀行の窓口係」 のことですね。

tell は、「言う」 という意味があるので、それに listen 「聞く」 を対比させています。

上記の広告文は、「どんな銀行にも窓口係はいるが、我々の銀行にはよい聞き手もいる」 という感じでしょうか。

銀行の窓口係を 「言う人」 ととらえているところがおもしろいですね。

次のような補足説明が載っています。

We'll listen to you and recommend products that fit your specific financial needs.
(お話を聞いて、あなたの特定の金融上のニーズに合う商品をお薦めします。) 

今まで teller = 銀行の窓口係と覚えていましたが、あらためて、どうしてなのか気になりました。

オンライン語源辞書に tell は、古英語 tellan 由来の語で、 reckon, calculate, number などの意味があり、元々は「計算する、数える」 という意味の語だそうです。

なので、teller というのは、 one that reckons or counts (計算する / 数える人) ということになりますね。

なるほどそれで銀行の窓口係となるわけですね。

tell の用法も変化して、現在は 「言う、伝える、見分ける」 などの意味で使うことが多いですが、teller という語には、古い英語の意味が残っているわけですね。


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No title

Yurikoyamaさん、こんばんは。

今日の記事も興味深いですね。

We'll listen to you and recommend products that fit your specific financial needs.

だから、tellerなのですね。

そして、tellは、元々「計算する、数える」という意味があるのですね。

英語も漢字も難しいですね。

Re: No title

sara さん、こんにちは。
いつもありがとうございます。

この広告では teller (銀行の窓口係)を listener に対して「言う人」とひっかけて使っているのがおもしろいところですよね。
銀行が~しなさいと言うだけではなくて、お客さんのニーズをしっかり聞きますよということですね。

tell に 「計算する」という意味があったことを知ると、teller が銀行の窓口係というのもうなずけますね。

本当に、漢字も英語も奥深いですよね。
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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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