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you all のピッツバーグ方言

外国語の中には、主語が二人称単数と複数では異なる語を使うことがあります。

英語はどちらも you で表せますが、複数の場合には、you all のように言うこともありますね。

スペイン語のクラスで二人称複数の主語の形を習っていた時に、教授がピッツバーグには二人称複数として yinz という形があると言い、クラスの学生たちもほとんどが知っているようでした。

私は yinz を使って話しているのは聞いたことがなく調べてみると、次のように俗語として載っていました。

Yinz is a Pittsburgh equivalent to y’all. It is used to address two or more people as a second-person plural pronoun.

(yinz は、ピッツバーグでの y'all に当たるもの。 二人称複数代名詞として二人またはそれ以上の人に呼びかけるために用いられる。)

こんな語があったのですね。 以前にもペンシルベニアで何年か住んだことのある夫も知っていました。

私もペンシルベニアに来て一年過ぎましたが、まだまだ知らないことばかりです。

yinz という語はどこから来たのでしょう。

17世紀に Scottish-Irish (スコットランド系アイルランド人) がペンシルベニア西部に移住し、二人称複数形として you ones を使っていたようです。

you ones が you-uns のような発音となり yinz となって、現在でも使う人がいるということですね。

ただ二人称複数の標準語 you を使うのが普通で、Are yinz going out to eat tonight ? のように言う人がどのぐらいいるのかも分からないので、その土地以外の人は使わない方がいいかもしれませんね。


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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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