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empathy vs sympathy

アカデミー賞の受賞スピーチを聞いていて、気になった単語がありました。

外国映画賞に選ばれたイラン映画の監督が、セレモニーに出席することをボイコットして、代理の女性が読み上げたスピーチの最後を下記のように締めくくっていました。

An empathy which we need today more than ever.
(共感するということが、、今日の私たちにとって、ますます必要なものだ。)

empathyを辞書で引くと、「共感、共感的理解」などという意味が載っています。

そこで、よく似たsympathyという単語を思い出しました。 sympathyは、通常「同情」という訳で覚えますが、「共感」と「同情」とどちらも似たような感覚で混同してしまいがちかなと思います。

sympathyは、他の人の悲しさや苦労などをかわいそうだと感じたり、気の毒に思ったりすることです。

そしてempathyは、もう少し踏み込んで、相手の立場になって、その苦労を自分のことのように考えることができる、ということです。

「人の身になってみる」という慣用句は、たまに耳にすることがありますが、put oneself in one's shoesで表すことができ、、It is hard to put yourself in somebody else's shoes.(他の人の身になってみるのは、難しいことだ。)のように使えます。

同情することは、易しいことですが、共感することは、少し努力がいることなのかもしれません。

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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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