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diplomacy と militaryの関係を考えさせることわざ

アメリカの国務省の予算が大幅に削られましたが、外交、国際関係などに使える資金が少なくなると、どういうことが起きるかという記事を読みました。

その中に、次のようなことわざが載っていました。

If all you have is a hammer, everything looks like a nail.
(金づちしか持っていなければ、すべてが釘のように見える。)

このことわざの意味は、Wikitionaryに載っていました。

With limited tools, single-minded people apply them inappropriately or indiscriminately.
(限られた道具しかないと、ひとつのことしか考えられない人は、それらをふさわしくないやり方で見境なく利用してしまう。)

そして、防衛庁長官のJames Mattisが次のように言っています。

If you don't fully fund the State Department, then I need to buy more ammunition.
(国務省に十分の資金が出せないのなら、私はもっと弾薬を購入しなければいけない。)

つまり、外交資金を削ると、軍隊の資金が必要になるということです。
このことわざを利用して言おうとしていることは、hammer(金づち)=軍隊という手段しかないと、それをふさわしくない状況で見境なく使ってしまうのではないかという危険性を述べているように思います。

外交官という言葉には、どこか華やかなイメージがありますが、そんな甘いものではなく、国と国との関係を良好に維持するため、その国の言語を理解したり、歴史や文化、政治の知識を身につけた専門家ということですね。

そういう外交の仕事だけで、戦争がなくなれば理想なのでしょうが、そうもいかないのが現実です。

diplomacy(外交)とmilitary action(軍隊活動)は、密接につながっているんですね。

All war represents a failure of diplomacy.(すべての戦争は、外交の失敗を表す。)という言葉もありますが、できるだけ外交術を使い、軍隊は最後の手段であってほしいものです。

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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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