fc2ブログ

compassion は、sympathy、empathy とどう違うか

新聞の記事に、トランスジェンダーの人についての気持ちを述べている次のような文がありました。

I think the concept is nuts. I have compassion, however, for people who suffer with their identity in any form.
(私は、トランスジェンダーという概念については、頭がおかしくなりそうで理解しにくい。でもどんな形のアイデンティティでも苦しんでいる人には、助けたいと思っています。)

compassion という単語は、「同情、思いやり」などの意味がありますが、以前に、このブログで書いた同じように「同情」や「共感」を意味する sympathy や empathy との違いが気になり調べてみました。 

以前に書いた記事はこちらです → sympathy vs empathy

例えば、トランスジェンダーの人が、自分のアイデンティティに苦しんでいるという事実を知ったときに、その人の苦しみをかわいそうだと思えることは、sympathy があると言えます。 そして、その苦しんでいる人の立場になって、同じように感じることができる人は、empathy があります。 そして、compassion がある人は、その苦しみを共感できて、それに対して何ができるかと考えたり、その苦しんでいる人を助けたいと思ったりできる人です。

地震で家が壊れて困っている人に対して、何か手伝えることはないかとボランティアに出かけていく人は、compassion のある人だということです。

empathy までは、感情的なことですが、compassion は、人の苦労を共感でき、かつ理性的に考えてその人の苦労を少しでも軽くしてあげたいというそういう気持ちです。


スポンサーサイト



コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

お知らせ
プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

日本ブログ村に登録しています
最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
検索フォーム
ご訪問ありがとうございます。
リンク