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秋は、a second spring

私は、いろいろなお茶が好きで、特に緑茶やアールグレイなどの紅茶をよく飲みます。

あまりフレーバーの入ったお茶は飲まないのですが、この時期にいつも買う紅茶があります。

Sweet Harvest Pumpkin という名前なのですが、パンプキン、シナモン、ジンジャーなどが入って香りもよく楽しんでいます。

この紅茶の箱に、フランスの小説家 Albert Camus (アルベール カミュ)による、次のような引用句が書かれています。

Autumn is a second spring when every leaf is a flower.
(秋は、すべての葉っぱが花になるもう一つの春だ。)

ひとつの文で、こんなにきれいに秋という季節を表現できるものだと感動します。

また、この文で、注目すべきところは、a second spring であって、the second spring ではないところです。

a second は、another と同じで、「もう一つの、別の、他の」というような意味になります。

この季節には、葉っぱの色が、鮮やかな赤や黄色になり、それがひらひらと落ちるので、秋のことを fall とも言うわけで、これは、葉っぱが芽を出す春の spring に対応していますね。

そして、秋が、autumn や fall と呼ばれる前、12、13世紀ごろは、harvest (収穫期)と言われていたそうです。

アメリカでは、11月の第四木曜日は感謝祭で、家族や友人たちと七面鳥のローストに、コーン、グリーンビーンズ、スイートポテトなどのさまざまな付け合わせ料理、デザートにはパンプキンパイ、ピカンパイを食べ、収穫期を感謝するのですが、同時に、家族や友人など、さまざまなことに感謝するということを思い出す日でもあります。

視覚、聴覚、味覚などいろいろなセンサーを通して、もうひとつの春を味わいたいものですね。

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No title

Yurikoyamaさん、こんにちは。

アルベール カミュの言葉は、美しくて、さすが小説家だなあと思わせますね。

アメリカは、収穫を感謝することを大事にしてきたお国柄なのですね。

Re: No title

こんにちは。
コメントありがとうございます。
本当に、文豪の言葉は、さすがですよね。
すてきな言葉に出会うと、なんか得した気分になり、うれしくなります。

昔、ピルグリムたちが、メイフラワーに乗ってアメリカに着いて、食べ物がなく困ったときに、ネイティブアメリカンの人たちに、栽培の仕方などを教えてもらって命をつなぐことができたというのが感謝祭のはじまりだと小学校では習うようです。 ただ、ピルグリムとネイティブアメリカンの間には戦争もあり、本当の歴史は徐々に習っていくようです。 でもいろいろなことに感謝して、家族友人が集まって食事をするというのはいいことだなあと思っています。。

No title

a second spring 。。。この a が、あるだけで、
イメージをかきたてられますね。
たった 一つのアルファベットなのに
すごい威力・・・。

Re: No title

こんにちは。
コメントどうもありがとうございます。
こういう a って、見のがしてしまいがちで、自分ではなかなか使いにくいなあと思います。
冠詞って難しいですよね。
いろいろな英語に接しながら、徐々に身につけていくしかないんでしょうね。
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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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