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the salt of the earth とは、どんな人か

先日、ケンタッキー州の高校での銃乱射事件のことを書きましたが、亡くなった生徒についての記述の中に、次のような文がありました。

She was simple, easy to love and the salt of the earth.
(彼女は、飾り気がなく、誰からも愛されやすく、正直で信頼できる生徒だった。)

the salt of the earth は、聖書の言葉で、辞書には、「世人のかがみ」と載っていますが、「正直な、信頼できる」という意味で、人の善良さを表すことができる表現のようです。

salt (塩)というのは、料理をするにも、なくてはならないものですが、昔は、もっと価値のあるものだったようで、古代ローマでは、兵士は、salt (塩)をお金として受け取っていたそうです。

そのお金のように受け取っていた塩は、ラテン語で、salarium と言い、これが、英語の salary (給料)の語源のようです。

現在の生活では、塩と給料には、何の関係もないように見えますが、こんな風に言葉の歴史を知ると楽しくなりますね。

the salt of the earth というのは、基本的なものではあるけれど、価値があるということで、それが、人間の善良さということになるのでしょうか。 

the salt of the earth という表現の深さ、重さを感じます。


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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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