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男性への同情 himpathy

先日、アメリカの最高裁判所判事に、わだかまりが残りつつも、ブレット カバノー氏が承認されました。

彼は、学生時代の性的暴力疑惑が持ち上がっていたのにもかかわらず、トランプ大統領は、彼に同情するような発言をしていました。

関連の新聞記事の中に、次のような文がありました。

Mr. Trump is manifesting what I call "himpathy" - the inappropriate sympathy powerful men often enjoy in case of misogynistic behavior.

(トランプ氏は、himpathy と私が呼ぶことを明白に示している。 himpathy とは、女性蔑視的な行為に対して、権力のある男性がよく享受する不適切な同情のことだ。)

簡単に言うと、himpathy とは、性的暴力などの女性蔑視的な行為が起こったときに、世の中が、被害者の女性よりも、権力のある男性の方の肩を持つということです。

himpathy とは、もちろん、him + sympathy で、コーネル大学の Kate Manne 哲学教授の造語のようです。

私はこの疑惑についての全容を知らないので、何とも言えませんが、この被害者の女性が、権力のある男性に対して、勇気を持って告発したことは立派だと思います。

himpathy のような言葉が生まれないような社会を目ざしたいものですね。


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良い言葉ではないですが、この言葉があることでそういう不適切な同情の存在が明確にされやすくなることは重要なのかもしれませんね。連邦最高裁判事は国を二分するような事柄に判断を下す重要な役職ですから、決まった以上はカバノーさんがケネディさんのようにバランスのとれた仕事をしてくれることを祈るしかないですね。

Re: タイトルなし

おはようございます。いつもありがとうございます。

確かに、このような不適切な同情が存在するということで、それを表す言葉も必要になってくるのでしょうね。
No one is above the law. の精神で、本当に、カバノー氏には、フェアな仕事をしてもらいたいですね。
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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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