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シャンデリアには、こんな意味があった

息子の学校から送られてくる読み物の中に、思春期の子供の不安を示す8つの項目について書かれたものがありました。

1. Anger (怒り)
2. Difficulty sleeping (睡眠不足)
3. Defiance (反抗的な態度)
4. Chandeliering (シャンデリアリング?)
5. Lack of focus (集中力の欠如)
6. Avoidance (回避)
7. Negativity (消極的、否定的)
8. Overplanning (過剰計画)

なるほどなあと読んでいたのですが、4つめの Chandeliering という言葉が、ひっかかりました。

シャンデリアというと、照明器具としてしか通常は知られていないと思うのですが、精神医学分野の言葉としても使われるようです。

まだ、それほど知られていないのか、正式な語として認められていないのかどうか分かりませんが、chandeliering とタイプすると、誤りだという下線が付いてきます。

下記は、Chandeliering の説明文の一部です。

Chandeliering is when a seemingly calm person suddenly flies off the handle for no reason.
(シャンデリアリングとは、一見すると穏やかに見える人が、突然理由なくキレてしまうことです。)

特にそれまでに、傷ついたり、心配ごとなどを隠していた人が、ちょっとしたひとことや、できごとなどで、シャンデリアまで届いてしまうほど、爆発してしまうことという意味のようです。

chandelier は、candle を意味する言葉ですが、もともとは、キャンドルがたくさん並んだものだったのですね。

シャンデリアが高いところにあるということでしょうが、優雅なシャンデリアのイメージとは違いますね。

どうしてシャンデリアという語が使われるようになったのかは、よく分かりません。

また、上記の文中の fly off the handle は、よく知られている慣用句です。

斧を振り上げたときに、斧の先が抜けて飛び出すことから、「人が急に怒り出す、キレる」という意味になるようです。
斧で木を切ろうとしている人が、斧の先が抜けて、切れなくなって、腹が立つイメージですが、切れなくなって、キレるというのも、おもしろいですね。

chandeliering というのは、単にキレるのではなく、それまで我慢していたり、隠していた感情などがあり、それが何かのきっかけで爆発するイメージです。

シャンデリアまで届くほどの怒りは、ためない方がいいですね。 親は、子供の出すサインを、きちんと受け止めたいものですね。


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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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