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猿の衣装

犯罪者が、メルセデスベンツに乗ったり、高級なスーツを着ていても、結局犯罪者には違いない、というような場合に、次のように言うのを聞くことがあります。

A monkey in a silk suit is still a monkey.
(猿が、シルクスーツを着ても、猿は猿だ。)

「どのように人が着飾っても、中身は同じ人だ。」ということですね。

そこで、思い出したのが、「馬子にも衣装」ということわざです。 そして、同じように、「猿にも衣装」というのも聞いたことがあります。

これらは、上記の英語のことわざとは、反対に、「どんな人でも、着飾ると、立派に見える。」ということですね。

馬子とは、馬に、人や荷物を乗せて運ぶことを仕事にしていた人で、そのような身分の低い人でも、すばらしい衣装を着ると、立派に見えるということです。

「馬子にも衣装」、「猿にも衣装」も、決して相手に対しての、ほめ言葉にはなりませんし、A monkey in a silk suit.....は、何を着ても、中身は同じだという本質を述べてはいるものの、相手に言う言葉ではありませんね。

一見、反対のことを言おうとしていることわざですが、焦点が、人であるか、すてきな衣装であるかが、違うだけなのかもしれません。

いずれにしても、猿や馬子には、少々失礼な表現なのではと感じてしまいます。。


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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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