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リテラシー

オンラインのニュース記事を読んでいると、次のように、literacy という語が使われていました。

We must teach emotional literacy to boys.
(私たちは、男の子たちに、エモーショナルリテラシーを教えなければいけない。)

emotional literacy は、辞書には、「エモーショナルリテラシー = 感情制御知識」となっています。

literacy は、「読み書き能力」という意味と、「特定の分野の技能、知識、能力」という意味があり、読み書き能力だけではなく、computer literacy (コンピュータ知識)のようにも使われますが、emotion にも使われているのは初めて気づきました。

リテラシーと、かたかなの訳もありますが、どこまで日本語に浸透しているのでしょう。

emotional literacy とは、自分の感情をよく理解したり、他の人の気持ちを聞いたり、その人と同じように感じることができ、うまく感情を表現できるような能力のことです。

記事の中には、このような能力は、男の子には苦手な分野だということが書かれていました。

A recent poll of American adolescents found most boys feel pressured to be strong and many feel they are expected to hide their emotions when they are sad.

(アメリカの青年の最近の調査で分かったことは、男の子は、強くあるべきだとされ、また多くは、悲しいときも自分の感情を出さないようにするべきだと感じていることだ。)

昨日の記事で、toxic masculinity についてふれましたが、男性の特質を有害だとする考えもあれば、男らしくいるべきだと感じている若い男の子たちがいるわけですね。
どうしても社会の規準に従ってしまうところがあるのでしょうが、男女問わず、自分の感情をうまくコントロールできることは、学習においても役に立つことのようです。

自分の内面を見つめ、深く理解することで、読んだり、書いたり、考えたりすることがより洗練されたものになるとのことで、教育の面でも、emotional literacy は、大事なことのようです。

literacy というのは、いろいろな分野の ability (能力) や knowledge (知識) を持っていること、また使いこなせるようにすることとも言えそうですね。


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プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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