罰あたらへんえ(で)
昨日の新聞で、「罰あたらへんえ」という関西の言い回しについて書かれた記事を読みました。
末尾は、地域によって違い、大阪では、「罰あたらへんで」となるかと思います。
新聞には、次のように載っていました。
気が利かない人、気の回らない男、たとえば自分が使ったコップの片づけさえしない亭主に向かい、辛抱も限界の女性が、「片づけても罰あたらへんえ」と当てつけに言う。
角が立たない表現のようだが、じつは、「~しなさい」よりはるかにきつい見限る寸前の言葉。
「罰あたらへんえ」を英語で言うと、どうなるかなと考えてみました。
思いつくのは、It won't hurt to..... です。
It won't hurt to put it away.
(片づけてもいいんじゃないの。)
hurt は、直訳すると「害を与える、困ったことになる」という意味で、片づけても害はない、困ることではないということです。
片づけるぐらいしてみたらどうかということで、こちらも、やわらかい表現のように見えて実は、当てつけがましい感じです。
オンライン辞書に、次のような例文もありました。
Would it hurt to say "Thank you"?
(減るもんじゃないんだから、「ありがとう」ぐらい言ったら?)
この、「減るもんじゃないんだから」というのが、うまい訳だなあと感心します。
これは、It won't hurt to say "Thank you". と同じことを言おうとしていますね。
また、次のような言い方も、よく聞く表現です。
It won't hurt to ask.
(聞くぐらい聞いたら?)
これは、遠慮している人などに、聞くぐらいはいいんじゃないと、「~してもよい」という意味で使われていますが、直訳すると、聞いても害を与えることはないということですね。
ここで、「罰あたらへんで」 と It won't hurt to は、まったく重なるとも言えないことが分かります。
聞いても罰あたらへんでは、聞いても罰はあたらないのだから聞くべきだということですが、It won't hurt to ask. は、別に害がないのだから聞いてみたらいいということなので、言おうとしていることは異なります。
なので、「罰当たらへんで」は、It won't hurt to とは、似かよった表現ぐらいと思っていた方がよさそうです。
息子は、この新聞記事を読んで、「片づけても罰あたらへんで」よりも、「片づけないと罰あたるで」の方がこわいと言いますが、どうでしょう。
「片づけないと罰があたるで」は、直接的で、そんなことはないと反抗できる余地がありそうですが、「片づけても罰あたらへんで」は、片づけるべきだと思わないのかと諭されているようで、従うしかないという感じがします。
はっきりと述べなくても、強力な言い方があるものですね。
末尾は、地域によって違い、大阪では、「罰あたらへんで」となるかと思います。
新聞には、次のように載っていました。
気が利かない人、気の回らない男、たとえば自分が使ったコップの片づけさえしない亭主に向かい、辛抱も限界の女性が、「片づけても罰あたらへんえ」と当てつけに言う。
角が立たない表現のようだが、じつは、「~しなさい」よりはるかにきつい見限る寸前の言葉。
「罰あたらへんえ」を英語で言うと、どうなるかなと考えてみました。
思いつくのは、It won't hurt to..... です。
It won't hurt to put it away.
(片づけてもいいんじゃないの。)
hurt は、直訳すると「害を与える、困ったことになる」という意味で、片づけても害はない、困ることではないということです。
片づけるぐらいしてみたらどうかということで、こちらも、やわらかい表現のように見えて実は、当てつけがましい感じです。
オンライン辞書に、次のような例文もありました。
Would it hurt to say "Thank you"?
(減るもんじゃないんだから、「ありがとう」ぐらい言ったら?)
この、「減るもんじゃないんだから」というのが、うまい訳だなあと感心します。
これは、It won't hurt to say "Thank you". と同じことを言おうとしていますね。
また、次のような言い方も、よく聞く表現です。
It won't hurt to ask.
(聞くぐらい聞いたら?)
これは、遠慮している人などに、聞くぐらいはいいんじゃないと、「~してもよい」という意味で使われていますが、直訳すると、聞いても害を与えることはないということですね。
ここで、「罰あたらへんで」 と It won't hurt to は、まったく重なるとも言えないことが分かります。
聞いても罰あたらへんでは、聞いても罰はあたらないのだから聞くべきだということですが、It won't hurt to ask. は、別に害がないのだから聞いてみたらいいということなので、言おうとしていることは異なります。
なので、「罰当たらへんで」は、It won't hurt to とは、似かよった表現ぐらいと思っていた方がよさそうです。
息子は、この新聞記事を読んで、「片づけても罰あたらへんで」よりも、「片づけないと罰あたるで」の方がこわいと言いますが、どうでしょう。
「片づけないと罰があたるで」は、直接的で、そんなことはないと反抗できる余地がありそうですが、「片づけても罰あたらへんで」は、片づけるべきだと思わないのかと諭されているようで、従うしかないという感じがします。
はっきりと述べなくても、強力な言い方があるものですね。
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