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細かいことにうるさい

A gate at the stairs という小説を読み始めました。

主人公の女性がベビーシッターの面接のために訪問した家で靴を脱ごうとすると、その家の女性が次のように言いました。

Oh you don't have to take off your shoes. There is too much of that prissy Japanese stuff going on in this town.

(あら、靴は脱がなくていいのよ。 この町は細かいことにうるさい日本的なことが多すぎるわよねえ。)

prissy という語は初めて知りました。

このように使われていると大体の意味は想像できますが、次のように載っています。

fussily and excessively respectable
(小うるさく過度に礼儀正しい)

家の中では靴を脱ぐという日本人には普通の習慣がこんな風に小説の中で使われているのがちょっと気になりました。

prissy を語源辞書で見てみると次のような可能性が載っています:

1.precise (きちんとした、気難しい)が変化したもの
2.prim (堅ぐるしい、とりすました)+ sissy (めめしい、弱虫)

どちらもうなずけますね。

実は、先日友人とコーヒーショップでお茶を飲みながら話していたのですが、周りを見ると一人で読書している人やコンピュータで何か作業をしている人などとても静かな雰囲気で、私たちの会話がとても大きく聞こえていた感じだったので、もう少し静かにした方がいいかもねと言うと、友人に You are too Japanese. と言われ笑われてしまいました。

この too Japanese は too polite ? 周りを気にし過ぎ? というような感じでしょうか。

そこでこの prissy という語を思い出し、自分は prissy なんだろうかと思ってしまいました。

家に帰って夫に、Am I prissy ? と聞いてみると、No と言うので、もう少し prissy という語について聞いてみました。

「丁寧すぎる、細かいことにうるさい」 というような意味と、女性に使う場合は 「上品ぶった、とりすました」 という意味になるようで、私は当てはまらないようでよかったです。

物事をきちんと丁寧にするということの度が過ぎると上品ぶったという意味へ広がっていくのでしょうか。

よく分かりませんが、人の迷惑にならないように気をつけたり、物事のルールを守ってきちんとしようと思うのは悪いことではないですね。

何年アメリカに住んでも、自分が very Japanese だなあと思うことはよくありますが、prissy というわけではないようです。。


チェリーピッカー

我が家のリビングルームの窓から教会の尖塔が見えるのですが、その高い塔に時計を付けようとしているようでした。

人が高い所で作業できるような作業台が付いた移動クレーンが見えました。

移動クレーンと言えばよいのか高所作業車と言えばよいのかよく分かりませんが、夫はそれを cherry picker と呼んでいました。

サクランボ狩りをしているわけではないのに cherry picker なんですね。 機械の名前にしてはかわいい名前だなあと思いました。

理由は想像できますが、ウィキペディアに次のように次のように載っています。

cherry pickers were initially developed to facilitate the picking of cherries. Jay Eitel invented the device in 1944 after a frustrating day spent picking cherries using a ladder.

(チェリーピッカーは当初はサクランボを摘むことを容易にするため開発された。 Jay Eitel がはしごを使ってサクランボを摘む日々に不満を持ち1944年に発明した。)

cherry picker は、 aerial work platformbucket truckmobile elevating work platform など複数の呼び方があるようです。

また cherry pick には 「自分が気に入ったものだけを選ぶ、入念に選ぶ、バーゲン品ばかりをあさる」 という意味もあります。

ご参考までに以前に書いた記事はこちらです→ cherry picking

日本はだんだんと桜の季節が近づいて来ているのかもしれませんが、こちらは今週末はまた雪の予報で春が待ち遠しい今日この頃です。


職場での shadowing

スペイン語学習の方についつい時間を取られている中、ブログを書くことからしばらくく遠ざかってしまっているうちにさぼり癖がついてしまい失礼を重ねております。

またぼちぼち書いていこうと思っています。

先日、友人と電話で長話していた時に、shadow という語が出てきました。

友人は最近、仕事が変わり、先輩について仕事を習っているようなのですが、次のように言っていました。

I have been shadowing her.
(私は彼女のそばで仕事を学んでいる。)

ここでは shadow が次のような意味で使われています。

to follow someone else while they are at work in order to learn about that person's job
(他の誰かが仕事をしている時に、その人について行きそばで仕事を学ぶこと)

そう言えば、レストランでも次のように言うのを聞いたことがあります。

She is shadowing me. She is new.
(彼女は私のそばで仕事を学んでいるの。 新入りなので。)

新しい職場で先輩のそばで仕事を学ぶ on the job training (実地研修)のような感じですね。

Someone is shadowing me. と言えば、「誰かが私の後をつけている」 という意味にもなり、shadow (影)のようにぴったりくっついているイメージなのでしょうね。

職場で人について行き仕事を学ぶのも、教えてくれている人の影のようについて行くということですね。

職場で新人として仕事をしていたことを懐かしく思い出します。


salvage store とは?

インフレーションでスーパーで売っている食品の値段も高いなあと感じますが、ニュースを見ていると salvage store という語がありました。

salvage store とは、sell / use by date (賞味期限) が過ぎてしまったり近いもの、 damaged packaging (パッケージがいたんでいるもの)など、通常のスーパーでは売れないものを扱っているお店です。

salvage は、次のような意味があります。

save something valuable from damage, destruction, or loss
(損傷したり破壊されたり損失してしまうことから大事なものを救う)

「難破船や火災などから物を持ち出す、海難救助」 という訳も載っています。

そういうことから、賞味期限が切れそうになった食品などを救うということで salvage store ということにもなるのでしょうね。

salvage は名詞、動詞の両方で使える語です。

そう言えば Salvation Army (救世軍) という慈善事業を行っている団体がありますね。

salvation も 「救済、救助」 という意味ですが、キリスト教における sin (罪) からの救済という意味もある語です。

save も 「救う」 という意味で使われますが、save は、「節約する、保存する、確保する」 など意味の幅が広い語ですね。

salvagesalvationsave も語源は同じです。

食べられなくなる前に食品を救済するお店が salvage store で、私も機会があれば行ってみようと思います。


*現在通っている大学のスペイン語クラスの課題に時間が取られ(言い訳ですが)、ついついブログの更新が後回しになってしまい失礼しております。 
 

絞られる?

息子も私も新学期が始まりバタバタしているうちに、ブログの更新が遅くなり失礼しております。

私のスペイン語のクラスもだんだんと難しくなり、早々に作文の課題が出たり忙しくしています。
息子も今学期はかなりハードスケジュールのようで、次のように言っていました。

This semester is going to put me through the wringer.
(今学期は過酷な状態になるなあ。)

wringer とは 洗濯後に使われていた 「旧式のローラー式脱水機」 です。

そして put someone through the wringer は次のような意味で使われるようです。

have, or make somebody have, a difficult or unpleasant experience
(人に困難または不快な体験をさせる)

「(人)をこってりと絞る、(人)を脅す、(人)をしごく、(人)を散々消耗させる」 のような訳も載っています。

wringer は causes pain, hardship, or exertion (苦痛、苦労をもたらしたり大変な努力をさせる) という比喩的な意味があると辞書に載っています。

wringer が洗濯物をはさんで水分を絞りとるように、人もみっちりと絞られるいう感じなのでしょうか。

知恵を絞るとも言いますが、絞るには簡単に出てこないものを努力して出すというニュアンスがあるようです。

ところで、絞ると言えば、squeeze という語があり、squeeze some juice from a lemon (レモンから汁を絞る) のように使えますね。

でも果汁を絞るには wring は使えません。 wring はタオルや雑巾のようにねじって水分を絞り出す感じです。

ローラー式の脱水機 wringer は、水分をねじって絞り出すイメージなのでしょうね。

息子は今学期は特に厳しい授業をいくつも取ってしまったので、かなり勉強で忙しく消耗してしまいそうだという意味で、この put someone through the wringer という慣用句を使ったようです。

こってりと絞られそうですが、冬休みにはのんびり休養できたと思うので何とかがんばってほしいなあと思います。


お知らせ
プロフィール

Author:Yurikoyama
アメリカ人の夫と息子と三人家族です。高校ではバージニア州のハイスクールで交換留学生として1年間過ごし、その後日本の大学でフランス語を学びました。
いろいろな言語に興味があり、現在はスペイン語もぼちぼち学習しています。

アメリカのニューメキシコ州、テキサス州で12年、香港で6年、そして2018年から約3年大阪で住み、2021年12月にアメリカのペンシルベニア州に引っ越してきました。
息子はニューヨーク州にある大学で寮生活をしており、これからリタイアした夫と二人の生活です。。。

日常、気になった言葉や表現について書いています。
よろしくお願いいたします。

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